大学生が社会に出てお金のトラブルに遭わないために

社会人になると、お金の管理は自分でするようになります。

クレジットカードで買い物をしたり、自動車を買ったり住宅ローンを組んだり、資産形成を行う方も増えていくでしょう。

お金との向き合い方が学生の頃とは変わっていく中で、お金のトラブルの話もよく聞きます。

お金の貸し借り、投資の話に乗っかって損をしてしまったり、詐欺の被害に遭ってしまう方など、お金のトラブルに遭わないように気を付ける必要があります。

今回は、お金のトラブルに遭わないために気をつけるべきことをまとめました。

見ていきましょう。

トラブルに遭わないために一番大事なことは
「お金の知識を付ける」

お金の知識を付けていくことは、お金のトラブルから自分の身を守る術にもなります。

お金というものは、人生において必要不可欠なものであり、使い方や向き合い方によっては選択肢が広がって人生を豊かにもしてくれますし、反対にお金に苦しめられることもあります。

社会人になると付き合いの幅も広がり、いろんな話が自分の元へ舞い込んでくることもあります。

お金に関して言えば、知識がないとそれが良いのか悪いのかの判断が付けられないので、思わぬトラブルに巻き込まれることもあるので注意が必要です。

お金から少し話が逸れますが、フィッシング詐欺もそうですね。

本家サイトと全く同じような偽物サイトで個人情報やクレジットカード情報を入力してしまうと、その情報を盗まれてしまうものです。

私のところにもたまに大手企業を名乗った迷惑メールが届きますが、知識があるとメールの配信元やサイトのドメインを見るだけで、すぐにフィッシング詐欺(偽物サイト)がどうかが分かります。

知っておくのと知らないのとでは、自分の身に降りかかる危険度が相当変わってきますので、知識を自分の身を守るためにも、知識を付けていくのは非常に重要なことなのです。

トラブルに遭わないための基本的なこと

お金についてのトラブルといっても様々です。

  • 友人知人とのお金の貸し借り
  • 契約
  • 借金
  • 投資
  • 金融詐欺
  • 相続
  • etc…

お金は大切な資産であり、選択肢を広げてくれるツールでもあります。

そんな大切なお金を失わないために、お金でドロドロ争わないために基本的なことをいくつか挙げていこうと思います。

ライフプランを立てる

ライフプランを立てることはとても大切です。

ですがガチッと決める必要はありません。なぜなら環境や心の変化は常に起こるからですね。

人生100年時代、老後も含めてどのようなキャリアや人生を歩みたいか、目標として想定されるライフイベントを実際に年表で書いてみましょう。

人生何が起こるか分かりませんから、柔軟な対応力が必要です。

お金のトラブルではないにしろ、思わぬことでお金がなくなってしまうかもしれません。

あらかじめプランを立てておくと、修正がしやすいのでライフプランは立てておきましょう。

うまい話には訳がある

  • 給料あとプラス◯◯万円あれば楽になるのに
  • 早く住宅ローンを払い終えたい
  • お金持ちになりたい

こんな風に思ってるときに限って「うまい話」が舞い込んでくるものです。あるいは友人知人から突然話がくることもあるでしょう。

ここで大切なのは、「うまい話には訳がある」と肝に銘じておくことです。

社会人になると資産形成やお金を働かせることも増えると思いますが、よく分からない業者とは関わらないのはもちろん、大切なお金は必ず金融機関を通しましょう。

また、年利などの利率もよく見るようになると思いますが、「月利20%保証」などと謳っているのは明らかに尋常ではありません。

100万円の元手があれば20万円の利益になるので「美味しい!」と思うかもしれませんが、大切なお金を失ってしまいかねません。

気になるのであれば、

  1. 金融機関なのか
  2. 金融庁に登録されてるか
  3. 海外であれば金融庁に当たる機関に登録されてるか
  4. 企業所在地
  5. 関係者
  6. ドメイン情報
  7. 金商法・金販法等に抵触していないか

などを徹底的に調べてみることをお勧めします。

資産形成やお金を働かせる投資などは、

  • 安全性
  • 収益性
  • 流動性

こちらの3つを主に見ていきますが、「確実に儲かる」ものは存在しませんし、リスクとリターンも大小あります。

うまい話には訳があると肝に銘じて、知識を取得していきましょう。

ライフプランや金融商品についての考え方は、こちらも参考になります。

リボ払いは利用しない

リボルビング払い=リボ払い。

クレジットカードの利用分を金利を乗せて毎月分割で払っていく返済方式です。

一見、便利で助かりそうな返済方法ですが、大前提で理解しなければならないことがあります。それは、

クレジットカード利用分は借金の一つである

ということです。

クレジットカードで買い物をすると、その利用分をカード会社が一時的に立て替えている状態なんですね。ここをまず理解する必要があります。

そして便利で助かりそうな返済方法である「リボ払い」ですが、実はこのリボ払い、一般的に金利15%の複利なんです。

とてつもなく高い金利です。

楽天カードのショッピングリボ払いシミュレーションで、30万円の利用で月々5000円の返済で計算してみました。

引用:楽天カードショッピングリボ払い返済シミュレーション

なんと114,360円も多く支払う必要があり、返済期間も60ヶ月と長期間です。

毎月の返済金額が少なくなるので楽になると思われますが、結果的に利用金額よりも多くのお金を払い続けなければなりません。

このシミュレーションは一例ですが、リボ払いは選択しない方が賢明です。

毎月の負担が軽くなる代わりに利用額以上のお金を払うことになるので、こうした仕組みも知っておくと損はないですね。

友人知人とのお金の貸し借りはしない

友人知人とのお金の貸し借り。これもトラブルの元ですね。

相手が切羽詰まってお金を貸して欲しいと懇願されると、力になってあげたいと思うのが人です。

ですが、ここでお金を貸してはトラブルの元になってしまいます。

信頼している相手だからといっても、持ち逃げされるなんて話はよく耳にしますよね。

どうしても貸してあげたい場合は、弁護士に依頼して契約書を作成しましょう。

そしてお金の貸し借りのトラブルは友人知人の間だけではありません。

消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠に関してもそうですね。

こちら返済が滞ってしまうと、携帯電話の契約・クレジットカード発行・各種ローンの審査が通らなくなり、信用情報に傷がつき、日常生活に支障をきたしてしまいます。

トラブルに遭わないためには、「貸さない・借りない」が原則です。


契約書

成人年齢が2022年4月より18歳に引き下げられます。

それに伴い、18歳以上は親の同意なしで様々な契約が可能となります。

高校においての金融教育でも契約に関しては重点的に教育が行われますが、文字が多くて内容も難しく読むのが億劫になってしまう「契約書」

なんとなく飛ばしてしまう方も多いのではないでしょうか?

実はこの契約書。なんとなく飛ばしてしまうのはとても危険です。

なぜなら契約書は、お金に関してはもちろん、その他規約や条件など重要な事柄が記載されてあるからです。

契約書の内容をしっかり確認し、分からないことがあれば必ず質問しましょう。

クレームがあったとしても、契約書に記載されてあることを見落としてトラブルになるケースも多々あります。

後々トラブルにならないためにも、契約書は熟読されることをおすすめします。

いざ、困ったときのために

気を付けていても、トラブルに巻き込まれることもあるかもしれません。

そんなとき、相談できる窓口をご紹介します。

  • 消費者ホットライン『188』
    こちらは全国の共通番号である「188」に電話をかけると、近くの消費者センターを紹介してくれます。
    紹介してくれた近くの消費者センターでトラブルの相談ができます。
  • 金融サービス
    金融庁にも金融に関して相談を受け付けている窓口があります。
    「0570-016-811」
  • 日本弁護士連合会
    法律に関しては、近くの法律相談センターにつながる窓口があります。
    「0570-783-110」
    当FTCでも弁護士や税理士と提携していますので、ご相談に乗ります。
  • 警察相談専用電話
    オレオレ詐欺や闇金融、振り込め詐欺などのご相談はこちら。
    「#9119」

まとめ

以上、お金に関してトラブルに遭わないための基本的なことについてお話しました。

運動をする前はケガをしないように、入念にストレッチをします。関節を補強するテーピングも知識がないと巻けません。

これと同じように、お金のトラブルに遭わないためには、事前に知識を付けていくことが必要なのです。

お金は人生においてとても大切なものです。無くなってしまうと困ってしまいます。

以上で挙げたことについては基本的なことですが、ライフプランに合わせて必要になるであろう知識をぜひ身に付け、豊かな人生をお過ごしください。

それでは。

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