高校生から知っておきたい給与の仕組み

高校生になるとアルバイトを始める人がちらほら出てきます。

学校帰りに、部活終わりに、土日などの休みの日にアルバイトに精を出し頑張っている学生さんを街中で見かけることが皆さんあるのではないでしょうか。

学業が学生の本分ですが、アルバイトを通して社会に触れ、人生の経験値を得るケースは少なくありません。

ここで初めて給与をもらい、給与明細に目を通して初めて目にする用語に戸惑う人もいるでしょう。

そうならないためにも用語を理解しておきましょう。

給与明細の用語

給与明細には「勤怠」「支給」「控除」の大きく分けて3つの情報が書かれています。

勤怠

読んで名の通り、どれだけ勤務したかが記載されています。

何日出勤したか、何時間労働したか、有給は取得したか、欠勤はあったかなど、支給額の元になる時間数の計算が記載されています。

支給

勤務実績で割り出された時間数に時給などを乗じて算出されます。

例えば、Aくんは時給900円で6時間勤務しました。900×6=5400 5400円が支給となります。

また、交通費や各種手当などがある場合は支給額に計上されます。

控除

控除とは「差し引く」という意味の用語です。控除には各種税金(所得税、住民税)、社会保険料(健康保険料、厚生年金、雇用保険料)が計上されます。

学生のアルバイトで多額の控除があるケースは少ないですが、前年の年収によって住民税、月の収入が88,000円以上になると所得税、年収130万円を越えると社会保険料(雇用保険)などの事例が控除されるものです。

手取り額

支給額から控除額を引いたものが実際に手元に残る手取額です。いわゆる「稼いだ給料」です。

このように学生生活だけでは聞きなれない用語が多く、知らないと分からないまま納得せざるを得ない状況になり、間違っていても指摘することができずに過ぎ去ってしまうかも知れません。

完全理解でなくても間違いに気づけるように

税制度を完全に理解することは非常に難しく、労力もかなりかかります。

なので全てを理解できなくても、自分の給与明細を読み解くことができるようになれば、間違った控除や異なる給与計算に気付き自分の「稼いだ給料」を守ることができます。

社会に出ても誰も教えてくれない内容ですので、しっかり自分で理解しておきましょう。

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