当HPをご覧になられている方や教員様にとっては当たり前のことかもしれませんが、教育とは実に奥が深く難しいものです。
ご飯は残さない、靴は揃える、困っている人がいたら助けたりなど、子どもの頃に受けてきた学校やご家庭での教育は、大人になってからも強く残り続け人生に大きく関わってきます。
お金についての教育も同様に、投資の神様として知られるウォーレン・バフェット氏は、「小さい頃に培ったお金の習慣は、大人になってからも続く」と言っています。
大人になってからのお金の付き合い方は、子どもの頃の教育が影響しているんですね。
この記事では、子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかりから抜粋して、親子でできるお金の習慣についてお伝えしていきます。
子どものころの習慣は
大人になってからも続く
先にもお伝えしたように、投資の神様として知られるウォーレン・バフェット氏は、「小さい頃に培ったお金の習慣は、大人になってからも続く」と言っています。
金融庁が「貯蓄から資産形成へ」というスローガンを掲げ、経済の目まぐるしい変化から、自助努力で資産を形成する必要性が出てきました。
老後2,000万円問題も話題になりましたが、これからは自分で老後に備えた資産づくりをしていかなければならない時代です。
大人になってからお金と上手に付き合っていくためにも、子どもの頃に賢く健全な金銭感覚を養うことは、とても大切なことなのです。
そこで、親子でできるお金の習慣を4つほど挙げてみましょう。
① おこづかい教育
おこづかいは、子どもに金融教育をしていく上でとても良いツールです。
まだ働いてお金を得ることのできない子どもにお金をあげるのですから、その機会にお金の使い方について教えてあげましょう。
- お金は親が働いてるからもらえる
- お金は使ったら無くなる
- 必要なもの(ニーズ)と欲しいもの(ウォンツ)を分ける
- 計画的にお金を使う
- 貯金の大切さを教える
- お金で買えないものもある
- 欲しくても買えないこともある
主にここら辺ですね。お金は打出の小槌で出てくるものではありません。親が働くことで得られるお金をあげていることを理解させましょう。
また、欲しいがゆえに駄々をこねることもあると思いますが、浪費の視点から欲しくても買えないこともあると教えるのも大切です。
無計画にお金を使ってしまっては、借金地獄に陥る可能性もありますし、いざという時のために貯金をすることも教えてあげましょう。
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② 当事者意識を持たせる
筆者が子どものころによく使っていたのが、「肩たたき券」。
疲れが溜まりやすい肩をマッサージするというサービスを提供し、その対価としてお金を稼ぐというものですね。懐かしいです。
既に家にあるメモ帳などの紙を使って券を作れば、仕入れ0円でサービスを提供でき、対価として稼いだお金は利益率100%。すごいです。
子どもに当事者意識を持たせることによって、家庭内で経済活動ができるのです。
こうして初めてもらった「肩たたき代」は、今でも忘れられないほど嬉しかったです。
③ フリーマーケット
今でもフリーマーケットを催しているところを見かけることがあります。
お祭りや地元のイベントなど、HP等を見れば確認できると思いますが、フリーマーケットは実際にモノを売る体験ができるのでオススメです。
メルカリなどのサービスも当たり前になってきた中、家族で相談しながら何を売るかを決めたり値段を決めたりできて、それを対面で行うことが何よりの経験になります。
④ やりくりを自分でする
子どもにあげたおこづかいは、子どものものです。なのでそのお金の管理は子どもにしてもらいましょう。
もちろん親の管理の下ですが、お金を自分でやりくりすることは、大人になってから自分で稼いだお金で人生を過ごしてく上で必須の力です。
いくらのおこづかいをもらって、いくらの金額を使った・貯めた、などの管理は「おこづかい帳」を活用すると良いですね。
これで収支のバランスや貯蓄、お金を使う予定も目で見て可視化できるので、子どものころからお金のやりくりを学ぶことができます。
いかに習慣化できるか
毎朝のジョギングも筋トレも、続けてこそ意味があり、続かなければあまり意味がありません。
続けていくうちにそれが当たり前になり、それをしなかったらなんだか落ち着かなくなってしまいますが、これが習慣です。
習慣が習慣になるまでが大変なのです。
家族でコミュニケーションを取りながら親が積極的にお金について考え、日々の生活の中でお金の教育を続けていくことが習慣に繋がります。
まとめ
2022年4月より高校の家庭科で金融教育が始まることから、学校での金融教育が注目されていますが、学校教育と家庭内教育が影響し合うことが大切だと考えております。
学校でも遠足や修学旅行などでお金を使うこともありますが、ほとんどの場合でおこづかいをあげたりお金を使ったりするのは家庭内です。
おこづかいという絶好の金融教育ツールを活用し、健全な金銭感覚を持った大人に育てるため、ぜひ上記で取り上げた習慣を参考にしてみてください。
それでは。