大学生のうちに知っておきたい生活費の考え方

大学生活ではある程度自分でお金の管理をする能力が求められます。

地元から離れた県外の大学に通うと一人暮らしを始めることになるので、それまでの生活とは異なり生活費はほぼすべて自分一人でやりくりしていくことになります。

今回は社会人になる前の大学生だからこそ知っておきたい、生きていく上で必要な収支のバランスの考え方について見ていきましょう。

こちらもどうぞ▼

生活費でもっともお金が掛かるのは?

日本学生支援機構「平成28年度学生生活調査」より作成

日本学生支援機構の調査したデータによると、大学生の生活費の中でもっともお金が掛かるのが家賃です。

東京都心であれば家賃は平均よりもさらに高くなりますので、必然的に生活費に占める割合が更に大きくなります。

一般的に居住費は月収の3分の1以下が理想と言われていますので、部屋を探す際には予算から考える必要があります。

大学生の場合、アルバイトだけで全ての生活費を賄うのは非常に難しいため、親からの仕送りや奨学金、貯金の取り崩しなども月の収入に加算して考えることが大事です。

また、奨学金に関しては多くの場合、社会人になってから返済していく義務がありますので、社会人になってからの返済が苦しくならないように将来を見据えて活用する必要があります。

生活費の大部分を占める居住費をいかに小さく抑えるかが、その後の人生にも影響を与えると言っても過言ではありません。

大学生のふところ事情


Z大学「大学生の平均アルバイト 時間、時給、月収を徹底調査!」より抜粋

次に大学生のふところ事情について見ていきましょう。

マイナビのデータを参考に作成された資料によると、ほとんどの大学生はアルバイトの稼ぎが月10万円以下になっており、その割合は80%以上を占めています。

さきほどの「家賃は3分の1以下」ルールに当てはめると月3万円程度の物件にしか住めない計算になります。

しかし、日本で家賃3万円となるとよほど田舎で交通の便が非常に悪いところしか住めなくなってしまいますので、やはり奨学金や親からの仕送りに頼らざるを得なくなります。

近年ではお金の無い学生がネットワークビジネスに巻き込まれたり、投資詐欺の被害に遭ったりしてしまうケースが後を絶ちませんので、しっかりと生活費に無理が生じていないか見直すことが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は大学生のうちに知っておきたい生活費の考え方について見ていきました。

2022年4月からは成人年齢の引き下げが始まりなり、18歳から社会人の一員としての責任と義務が発生します。自分の身の丈に合った生活費になっているのか、全て自分で見つめていく必要があります。

大学生は親の保護下にある部分が大きいのでまだまだ他人に甘えがちな年代ですが、自分の人生を自分で決めていけるよう、正しい金融リテラシーを身につけていきましょう。

それでは!

関連記事

TOP