高校生のうちに知っておきたい「何のために働くか」

2022年4月1日から、改正民法の施行で成人年齢が20歳から18歳へと引き下げられます。

これは成人年齢が定められてから初めての変更となります。

18歳で成人となることから、高校を卒業したらすぐに契約関連等を自分で行うことができるようになります。

いわゆる大人になる年齢が引き下げられたことにより、お金のことはもちろん、働くことについても早いうちから考えておく必要があります。

高校を卒業して就職をする方も多いと思いますが、「何のために働くのか?」について家庭内でコミュニケーションを取ってみることをおすすめします。

今回の記事では、そのことについて考えていきましょう。

人生の大きな割合を占める仕事

高校あるいは大学を卒業して就職し、現役を引退して老後をゆっくり過ごす。

これが今の日本では一般的な流れだと思いますが、おおよそ40年〜50年くらいの期間を仕事に費やすことになります。

一方で、アメリカ発祥のFIRE(Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア))が日本でも注目を浴びており、経済的に自立をし、早期にリタイヤすることを目標にされている方もいらっしゃいます。

なので定年退職くらいの年齢まで働く方もいれば、40代で早期リタイヤする方もいらっしゃるでしょう。

いずれにせよ、数十年という長い期間を仕事に費やすので、人生において仕事はとても大きなウェイトを占めます。

小学校は6年間、中学校は3年間、高校も3年間、大学は4年間という短い期間ですが、それぞれのステージで得た経験や知識は人生においてかけがえのない財産となります。

そして働き始めてから引退するまでは、これより長い期間となるわけですから、得られる経験・知識・考え方・価値観・人脈・資産など、人生を左右するほどのものが手に入ります。

仕事、そして働くことは、人生の質を良くも悪くもするものだと思います。

嫌な仕事を長い期間やり続けるのは精神衛生上よくありませんし、好きなことや得意なことを仕事にすれば充実した人生を送れるでしょう。

人生はいつ何があるか分かりませんし、一度切りの人生です。

だからこそ、長い期間を共にする「働くこと」を早いうちから考えていくことは、どのような人生を送りたいかを考えることと一緒だと思うのです。

ある程度まで仕事で決まる

働きだすようになると、24時間のうち起きている時間の大部分を仕事に費やします。

そうなると自然と仕事関係の人との付き合いが多くなり、得られる経験もその仕事関連が多くなります。

働く時間も環境によって違いますし、人付き合いの状態や心の健康状態も変わってきます。

給料も生活に直結するためとても大事な要素ですが、それが全てではありません。

給料が良くても仕事がストレスならば、心の健康状態が悪くなってしまうからですね。

「なぜ働くのか」と聞かれたとき、多くの人は「生活のため」と答えます。

そして「なぜその仕事なのか」と聞くと、「分からない」とも多くの人が答えます。

「分からない」と答えた方は、趣味やプライベートで人生を謳歌してるかもしれませんし、仕事は仕事と割り切っている方もいらっしゃるかもしれません。

それも一つの人生ですね。

ですが、24時間のうち起きている時間の大部分を仕事に費やしているわけですが、なぜこの仕事をしているのか分からない中、スッキリしない時間を過ごしているのも事実です。

仕事や働くことは、選択肢を間違えてしまうとその後の人生の質に大きく影響します。

大きく影響するからこそ、どのような仕事をするか、どのような働き方をするかによって人生のある程度が決まってしまうということを忘れてはいけませんね。

仕事は人生を豊かにするツールの一つ

どのような仕事をするか、どのような働き方をするかは、人生の質を高める上でとても大事な要素です。

給料の高さで選んだり、好きなことや得意なこと、やりがいで選ぶこともあります。

世の中にはたくさんの仕事や働き方が存在しており、企業や関わる人も様々です。

大学生では在学中に会社説明会やOB OG訪問など、就職活動の期間があります。

この期間に色々な企業のことを調べ、興味がある分野・業界、得意なことや出来ること、人的資本を高めるために前々から資格やスキルを取得したり、中には起業したりと働くことの準備を行います。

同時にどのような仕事や働き方を選べば人生豊かに過ごせるのかを具体的に考える時期でもありますね。

給料も大事ですが、何より大事なのが「自分に合った仕事と働き方を選択すること」です。

これを大学生の短い就職活動中に見つけることは、ほぼ不可能に近いのです。志が変わり、転職や起業をすることもあるかもしれません。

どのような仕事なのか、どのような企業なのか、どのような働き方なのか、これらは人生の質に直結することです。これらが自分に合った仕事と働き方なのかを事前に知ることは難しいですが、仕事を選ぶときに意識しておくことが大切です。

仕事や働き方が人生の質に及ぼす影響はとても大きいです。

だからこそ早いうちから子どもに対して好奇心を煽ってみたり、興味のあることや好きなことを見つけたり、親と子のコミュニケーションが大切なのです。

まとめ

少し抽象的になってしまいましたが、「何のために働くのか」を考えることは非常に大切です。

会社員になるか公務員になるか、それとも経営者になるか、業界も会社も人も千差万別で選択肢はたくさんあります。

ゆくゆくは家庭を持つことも考えられますし、家族を守るため家庭を顧みずに仕事に邁進することは本末転倒になってしまいます。

仕事は人生を豊かにする一つのツール。

ぜひ自分に合った仕事と働き方を選択し、精神的な満足を手に入れさせてあげましょう。

それでは。

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