子ども自身に、お金を貯める必要性や考え方を伝えていくのは意外と難しいもので、ご家庭によって様々かと思います。
将来お金によって困ることもあれば、お金によって助けられることもあります。
その様に、将来大人になるまでの過程で早いうちから生活の中でお金を貯める考え方や、お金に関して小学生が直面する様々な問題に対して、大人がどの様に子どもに対して言葉をかけていけば良いのか考えてみましょう。
お金を使うこと
5000円のゲームソフトが欲しいけれど、財布には500円しかない。
この場合どうすればいい・・・?
欲しいものがあっても、今の時点では買えないことは良くあるものです。
その場合には、当たり前ですが「諦める」「お金を貯めてから買う」この2つの選択肢となります。
大人は、この解釈で済みますが子どもはどうしても欲しいとワガママを言いたくなります。
ここで大切になってくるのが、「なぜ?」という考え方です。以下から「なぜ?」という考え方を中心に見ていきましょう。
なぜ?
- お店で物を買うときはお金を払う必要がある
- お金を払わずに持って行くのは絶対にダメ
- お金が足りなくて欲しいものが買えない時もある
- そんなときはお金を貯めておく
- 頑張ってお金を貯めて、欲しいものを買えると嬉しい
- 我慢することも大切
この「なぜ?」が子どもに対して身に付けさせたい考え方となります。
お手伝いとお金
おうちの人お手伝いをしたらご褒美がもらえる。
そんな家庭も少なくないと思います。
そのご褒美とは何か・・・?
それは、「ありがとう」の言葉や「ハグ」をしてもらうことや「お小遣い」をもらう。その他様々です。
ここでは、「人が喜ぶことをする」=「対価を得ること」が自然と身につく考え方です。
なぜ?
- 「ありがとう」と言ってもらえると嬉しい
- ご褒美としてお小遣い(お金)がもらえたり「ハグ」がもらえる
考え方としては、人が喜ぶことや、人の役に立つことは、自分にとっても「喜び」となります。
お店や会社で働く大人は、誰かを喜ばせたり、役に立っているからこそ「ありがとう」の気持ちとしてお金をもらっています。
お小遣いやお年玉
お小遣いをもらう。お年玉をたくさんもらった。
それをどうする・・・?
この場合、「欲しかったおもちゃを買う」「遊園地にお出かけをする」「周りの人が喜ぶことに使う」「使わずに貯める」選択肢は様々です。
ですが、お金は計画的に使うことが大切です。
なぜ?
- お金を使うにも、上手な使い方と下手な使い方がある
- お金を使う前に、「これは、本当に必要なのか?」と考える
- 「何に使ったか分からない」というのは下手なお金の使い方
- おもちゃでも本当に欲しいなら買えばよい
- 思い出作りにお金を使う
- 誰かのためにお金を使う
- 将来のために貯めておく
子どもにはお金は計画的に使う考え方を日頃から教えてあげる。
手元に1万円札がある
子どもの手元に1万円札があります。
どうしよう・・・?
子どもの手元には使い道が決まっていない一万円札がありました。
この場合には、お金を増やす方法があることを子どもと一緒に考えましょう。
なぜ?
- 銀行に預けておくと安心
- 寄付をすると、困っている人が喜んでくれて嬉しい
- 大人になると応援したい会社や人にお金を出して、利益の一部(配当)をもらえる「投資」ができる
まずは、お金も働いてくれることを子どもに知ってもらい、詳しく知りたいとなれば一緒に調べてみるとお金の様々な活用方を子どもの内から身につけることに繋がります。
まとめ
子ども自身がお金に触れ、様々な経験をえて大人へと成長します。
その手助けをする大人は、将来幸せになりたいと考える子どもたちがいる場合に、今何を伝え、どの様に導くかが重要です。
そのために、日々の生活からお金との関わり方を、少しでも子どもと一緒に考えてみましょう。