お金は私たちの生活と密接に関係しています。中学生においてのお金の教育で大事なところは、「役割を理解する」ことにあります。
お金は実に様々な形をしており、目に見えるお金から目に見えないお金もあります。そのお金の特徴と役割を知ることで、お金が私たちの生活とどう関係しているのかが知れると同時に、大人になった時には知識がある状態ですのでトラブル回避にも繋がりますし、お金と賢く付き合えるようになるのでとても大事なことです。
中学生になると思春期に入り、とても多感な時期になります。ですので一方的に教えるのではなく自分目線で考えられるように工夫が必要になるでしょう。
中学校に入り、普段子供に渡すお小遣いも小学生時に比べて少し金額も大きくなると思いますし、スマートフォンを持つこともあると思いますが、生活に必要なお金は一体どこからやってきて、どういったことが原因でトラブルになるのかを一緒に考えていきましょう。
そこで有効な手段が、ご家庭の中でそれぞれの役割を理解できるようにします。例えば、
- 毎日家に帰って生活出来ている理由って?
- 病院ではなぜ保険証を出すのか?
- 入院した時の為に備えるってどういうことなのか?
- 家や自動車の買い方や必要なお金はどんなものがあるのか?
- 消費税ってなに?
- 欲しいもの(ウォンツ)と必要なもの(ニーズ)って?
保険や住宅・自動車のローン・消費税などは高度になる為、内容というよりもその役割を理解することが大切です。
役割を理解することでもう一つ有効なのが、お小遣い帳を付けることです。
お小遣いは出来るだけ毎月決まった額を渡し、収入と支出を管理出来る帳簿を付けると良いですね。
お年玉などの臨時お小遣いは臨時収入として付けていき、貯蓄の項目も入れておくと良いでしょう。
こうすることでお金を管理することの感覚を身に付けることができ、ウォンツとニーズも区別出来るようになってきます。
お小遣い帳を付ける目的は、お金の価値を理解し、お金を計画的に使う練習ですので、家族一丸で取り組んでみましょう。