高校生で覚えたい「経済的自立」とは

2022年4月より、成人の年齢が20歳から18歳に引き下げられます。高校を卒業してすぐに成人を迎えます。

今までであれば、大抵の場合、生活に必要なお金は親に出してもらうことができましたが、それが永遠に続くわけではありません。

今までは20歳で成人でしたが、これからは高校を卒業してすぐにお金の面倒は自分で見るという局面が、今までより早く訪れるということです。

たまにテレビでも高校生や大学生くらいの子供に月に何百万ものお小遣いをあげてるご家庭が紹介されていますが、お金持ちだからといっても、お金の扱い方をきちんと知っていなければ、いずれ破綻してしまうのは目に見えていますよね。

お金持ちでも、そうでなくても、自分のお金は自分で管理しなければならないということが非常に大事なのです。

また、成人が18歳に引き下げられることに伴い、「契約」に関しても高校生のうちに知っておくべき事柄の一つです。

契約は法律に基づいていますので、知らなかったでは済まされないこともありますし、中でもお金に関する契約は人生においてトラブルにもなりやすいので注意が必要です。

経済的自立の定義

少し前置きが長くなりましたが、経済的自立を定義するとすれば、「自分で自分のお金の面倒を見れる状態」です。

ちなみに経済的自由と経済的自立は言葉は似ていますが、意味は違います。

経済的自由は、いわゆる利息生活。自分が働かなくても利息の収入だけで生活費が賄えるというものですね。

経済的自立は、先述したように自分で自分のお金の面倒を見れる状態です。お金の面倒を見れる状態というのは、自分のお金に関する決断に自分で責任が取れる、ということです。

ちなみに、最近よく聞く言葉の「FIRE(Financial Independence, Retire Early 経済的自立と早期リタイア)においての経済的自立は、先述した経済的自由に近い意味になりますね。投資によって得られる利息収入で生活をするというものです。

経済的自立は、収支のバランスを適切に管理し、人生スパンで見た資産の構築と保全・継承の対策もしていて、病気や事故・お金についての失敗やイレギュラーが出たときもしっかり対処することができる状態です。

つまり自分のお金に責任が持てているということですね。

経済的自立とは一言で言っても、その形は人・ご家庭により様々です。だからこそ子供の頃から学校とご家庭で正しい知識や考え方、お金の使い方や責任についてしっかりと教えていく必要があるのです。

あなたの周りにいる人は
あなたのお金を奪おうとしている

車で国道を走っていると道路沿いにたくさんのお店が並び、ネット上ではたくさんのモノやサービスで溢れています。

スターバックスはあなたにコーヒーを売ろうとしますし、テレビでは「30分以内のご注文で30%オフ!今すぐお電話を!」と言ってきます。

家のポストには戸建て住宅やマンションのチラシが入ってますし、新しくオープンした美容室の案内も入っています。

もしかしたらあなたからお金を騙し取ろうとしている人もいるかもしれません。

人は生きていると毎日たくさんの決断をします。仕事もプライベートも決断の連続です。時にはその決断に対して責任を求められることもあるでしょう。

中でも特に大きな責任を伴うのが、お金に関する決断をするときです。いざお金を使うという場面でどういう決断をするのかで、お金に苦労しながら生きていく人生になるかどうかが決まってくるのです。

経済的自立をするために
高校生のうちに必ず覚えておきたいこと

どうすれば経済的に自立できるのか?という問いに対して、高校生のうちに覚えておきたいことの一つに、

「自分のお金は自分で責任を持つ」

ということです。

高校生になってアルバイトをする機会もあるかと思いますが、お小遣いも含めて自分のお金を持ち、使う機会が多くなります。

収入(アルバイト代・お小遣い)を得て、支出(ニーズ・ウォンツ)をする中で、収支のバランスや今あるお金で全てをやりくりすることを教えていけば、経済的自立心を養うことができますし、お金に関する決断も経験できます。

お金に関する決断は大きな責任を伴います。収支のバランスが崩れると家計が破綻してしまいますし、借金も見境なくやっていると自分を苦しめることになります。

ニーズとウォンツという言葉がありますが、こちらもお金の使い方に関してとても大切な考え方です。

そして経済的に自立した人生を送るために、成人を迎える18歳の直前である高校生のうちに、もう一つ必ず知って覚えてもらいたいことは、

自分自身のお金に関する自分自身の決断が、自分自身の未来を決める

ということです。

仕事でもなんでもそうですが、人は何かに失敗したときに、失敗は他人のせいにする人と失敗は自分のせいと考える人に分かれます。

もちろん本当に誰かのせいで失敗したり困ったことになることもありますが、たいていの場合は自分の決断の結果です。

お金に関しての決断も、その性質ゆえに他人のせいにするとトラブルになりやすいのは想像できると思います。

まとめ

お金とは人生を終えるときまで付き合っていかなければなりません。その付き合い方が上手い人と下手な人とでは、人生の豊かさや幸福度は大きく変わると思います。

また、大人になれば責任を求められます。高校を卒業した子供は社会に出てたくさんの決断をすることになるでしょう。

そのときに特に大きな責任を伴う決断であるお金に関しての決断は、良くも悪くも人生を大きく左右することになります。

お金に関しての決断は、人生において特に大きな責任を伴うので、高校生のうちに養っておく必要があります。

お小遣いやアルバイト代、こういった自分のお金は自分で責任を持つということを、学校やご家庭でしっかりと教えていくことが大切です。

それでは。

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