中学生になると小学生のときより少しおこづかいの額も増えるご家庭もあるかと思います。
週末や、塾や習い事の帰りにコンビニに立ち寄ってジュースやお菓子を買っている光景もよく目にします。
ジュースやお菓子を買うことは「消費」なのですが、ジュースやお菓子を買うことだけが消費ではありません。
生活の中には他にもたくさんの消費があり、その消費よって経済が回り生活が成り立っているのです。
消費を知りお金の流れに気づくことは、金融教育においても非常に重要な項目なので、指導ができるよう整理しておくといいでしょう。
生活に必要なお金に気づく
生活に必要なお金とはどのようなものでしょうか?
人によって細かい異なる部分はあるとは思いますが、大まかに以下が当てはまるでしょう。
- 住居費
- 食費
- 水道光熱費
- 家具、家事用品
- 衣服、履き物
- 保健医療
- 通信費
- 交通費
- 教育費
- 趣味娯楽
- 雑費
おおよそこれくらいでしょう。
ちなみに4人家族の1ヶ月平均の生活費は「約31万円」とのことです。
(参照:総務省統計局 家計調査)
4人家族であれば、1ヶ月平均で約31万円の生活費の消費をしながら生活をしているということですね。
住居費に関しては賃貸なのか住宅ローンなのか、食費に関しては外食や自炊など、項目ひとつとってみても生活に必要な消費の仕方は色々あります。
生徒たちに、生活に必要なお金はどういうものがあるか?や、そのお金はどうやって払っているのか?などを考えてもらうと、普段の生活と結びつき復習や新たな疑問点が浮かんできます。
それに加え、子どもは学校で習って誉められたことは家に帰ってお父さんやお母さんに言いたくなるものです。
これによってご家庭内でもお金の話をする機会が増え、学校とご家庭の両方でお金について考えていく時間が増えます。
2022年4月より18歳で成人になることから、高校を卒業したら自身で「契約」が可能となります。
生活に必要なお金として、住居費の「賃貸」であらかじめ知っておくと、何も分かっていない状態より良いということは一目瞭然ですので、こうした予習はとても大事なのです。
支払い方法の多様性に気づく
近年、支払い方法の多様化によって様々な支払い方法が登場しました。
スーパーでの買い物はPAY系を使えるけど家賃の支払いはPAY系は使えない、など先ほど挙げた生活に必要なお金を、どのように支払っているのかを子どもはまだ知りません。
あらゆる決済手段を駆使してお得に使い分けている方もいれば、現金一択なんて方もいますが、決済手段や支払い方法を並べてみます。
- 現金
- クレジットカード
- デビットカード
- 交通系ICカード
- QRコード決済
- ショッピングクレジット
- 携帯キャリア決済
- ネットバンク(銀行振込)
- 口座振替
- コンビニ決済
- 後払い決済
- ペイジー(Pay-easy)
- 代金引換
- プリペイドカード
- ポイント決済
- 暗号通貨
- 商品券
- etc
これだけをみても17種類あります。
これだけ種類がありますので大人でもキッチリ全てを把握することは難しいと思いますが、決済手段や支払い方法の多様化は、時代の流れにおいて常に変化していますので、知っておく必要があるでしょう。
決済手段や支払い方法を知ると、知的好奇心が刺激され家に帰ってから子どもが親に聞いてくると思います。
こういったコミュニケーションによっても金融教育は行われていきますので、知ることは金融教育の第一歩といえるでしょう。
まとめ
生活費は生活に必要なお金ですので、必ず何かしらの方法で支払いをしていると思います。
学校側が家庭の支払い方法等を把握するのはできないと思いますが、授業の中で生活費はどのようなものがあって、支払い方法はこういう種類があり、それによってお金はどういうふうに回っていくのかを生徒たちに考えてもらう機会を設けるととても良いと思います。
参考になれば幸いです。
それでは。