2022年4月から、成人年齢が18歳に引き下げられるのは既にご存知かと思いますが、今までは20歳だったのが、高校を卒業してから間もなくして成人を迎えることになります。
飲酒や喫煙など、一部は20歳以上とそのままですが、保護者の同意が必要とする「契約」に関しては、18歳から成人と同様に保護者の同意なしでできるようになります。
成人年齢が18歳に引き下げられた、だけという訳ではありませんが、私たちが高校生だったときより早く「お金」や「人生設計」について考えなくてはならない時代となりました。
ですが、10代のうちに残り全ての人生計画を立てるのは、ほぼ不可能でしょう。夢ややりたい事、仕事や結婚や・家族や老後など、時が進むにつれて計画が変わるのはごく自然な事です。
とは言うものの、人生においての大きなライフイベントについては、ある程度計画は立てておいたほうがいいでしょう。
「ある程度」というのは、がっちり決めてしまうと、それが狂った時に修正が効かなくなるからです。高校生という年頃では、だいたいで目標や計画を立てておくほうが良いです。
その上で、ライフプランに大きく影響する「教育」「キャリア」「恋愛・結婚」「豊かさ」「老後」について見ていきましょう。
教育について
教育は、小中高大学といった学校教育もあれば、留学や専門知識・技術を学ぶ専門的な教育もあります。
教育を受けるということは、人間として成長していく上で非常に重要なことです。
また、学校で勉強することは国語や数学などを勉強するためだけではありません。学校という組織、クラスや部活動というコミュニティ、同級生という友人たちの中で過ごす時間は、喜怒哀楽や失敗体験・成功体験を経ることが社会に出て活躍していく上で役に立つ学びの時間になります。
そして高等教育は大人になる一歩手前の段階。人生を豊かに生きていく大人になるために、金融教育はもちろん、起業教育やプログラミング、英語教育や一般的な教養を身に付ける場でもあります。
高校生になると、卒業時に大学進学か就職かの選択を迫られますが、大学に進学すればより高度かつ専門的教育を受けることができ、卒業後の仕事においてもキャリアにおいても卒業すれば大卒という学歴を得れますし、未来発展のために研究職に就く方もいます。
一方で、専門学校は、仕事に直結する知識や技術などを専門的に学ぶ場です。美容師になりたい方は美容師になるための専門学校に行かなくてはいけません。
また、仕事に直結したり、知識を積み上げて人生の選択肢を広げるためにも、資格の取得はとても有効です。FPや簿記は家庭のマネープランニングに役に立ちますね。
高校生のときに過ごした時間が良いものだったのか良くないものだったのかは、大人になってから分かるものです。
「あの時ちゃんとすれば良かった」という後悔を大人になってからしないためにも、そして将来の選択に困らないためにも、学校生活や高校を卒業したらどのような人生を送りたいかの目標や人生設計を、ある程度考えておいたほうがいいでしょう。
キャリアについて
キャリアとは、積み重ねてきた仕事のスキルや経験のことを指します。
キャリアとお金の関係は強く結びついていると言えます。
決まった条件で出稿されている求人に応募して就職する場合は雇用されて仕事をし、自分で事業をする場合は経営者として仕事をします。
いずれも、自分にどれだけお金を稼ぐ能力=人的資本があるかで、将来的に幸福度や金銭的な自由度も変わってきます。
- 知識
- 経験
- スキル
- 人脈
- 営業力
- 語学力
- コミュニケーション能力
- 特定の分野においての専門的知識
- etc
など、仕事や日々の生活においてどれだけの人的資本を身に付けていけるかが、将来の人生の幸福度に比例すると言っても過言ではないでしょう。
知識や経験、スキルなどのキャリアを積むことによって、ある程度自分をコントロールできるようになります。そして経済情勢などその時々によって自分にとって正しいキャリアを選択することもできます。
充実したキャリア。これが人生の満足度に関わるということを覚えておきたいですね。
恋愛・結婚について
恋愛と結婚。特に結婚は人生において大きなライフイベントであり、大きな位置を占めます。
恋愛から発展して結婚する場合もあれば、お見合いで結婚する場合もありますね。反対に生涯独身を貫く方もいます。
結婚相談所は昔からあるサービスですが、マッチングアプリの台頭により、マッチングアプリ経由で結婚された方も増えています。
いずれにせよ、結婚には責任と理解が伴います。いつどこからやってくるか分からない恋から発展して結婚する場合も、結婚相談所などでお相手を探す場合も、お互いに責任と理解が伴っている自分でなければなりません。
その上で良きパートナーになれたら、いざという時に支えになってくれますし、家族という安心感があります。
パートナーがいる人生。パートナーがいない人生。
恋愛・結婚に関わらず、パートナーの有無によって人生の幸福度は明らかに変わってきます。人生の中において大きな位置を占めるので、しっかり考えていきたいところです。
豊かさについて
豊かさとは、精神的な豊かさと物質的な豊かさがあります。
心の豊かさがあれば良いという方も、高級車や高級時計、ブランド物や住居など、モノによる豊かさを求めてる方もいます。
高級車や高級時計などは、買えるような経済力があればいいのですが、おそらく大半の方が思ったことがあるであろう「マイホーム」は、人生で最も高い買い物の一つです。
モノによる豊かさを求める方は、それだけ多くのお金を使うことになります。欲しいモノを欲しいだけ買っていたら、いずれ破産することは目に見えていますよね。
マイホームの購入も、多くの場合で頭金を用意しローンを組んで返済していくパターンです。
順調に返済できていればいいのですが、コロナ禍のような収入減や、転職による収入減は返済計画に影響を及ぼします。返済計画が狂って滞納してしまうと、最悪の場合住宅を失ってしまうかもしれません。
このように、モノによる豊かさは適切なマネープランが必要不可欠です。
「自分にとって豊かさとは何なのか」を考えると同時に、「自分はどのようなモノを求めているのか」をはっきりさせておくと、マネープランも立てやすくなります。
老後について
高校生の頃に老後のことを考えているのは、あまり多くないと思います。なぜならイメージが湧かないからですね。
70歳前後で仕事をやめ、年金などの社会保障を受けながら老後生活に切り替える方もいれば、生涯現役を貫く方もいます。年金額も今と未来では変わってると思いますし、定年退職の年齢も変わってるかもしれません。
また、現役時代のときにどれだけキャリアを積んできたかによって、老後生活で使えるお金の額も変わってきます。
つまり、「今」の選択が「未来の自分」に直結し、予測できない社会情勢や経済情勢についても影響されるということを頭に置いておかなければならないということです。
とはいえ、高校生はまだまだイメージが湧かないのも現実です。
なので、いずれ仕事をやめ、ゆっくりと過ごす老後の時間が自分にも訪れる、ということを頭に入れておくだけでもいいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
教育・キャリア・恋愛/結婚・豊かさ・老後、これらは人生の中においても大きな位置を占める項目になります。
10代の頃に人生の全てを計画することは不可能だと思いますが、以上に挙げた項目は人生の中においてもお金と切っても切り離せない関係なので、早いうちからある程度の目標や計画を立てていくことをおすすめします。
考えるのと考えないのとでは大きな違いがあります。また、知っているのと知らないのとでも大きな違いが生まれます。
豊かな人生を送るため、より幸福度が高い人生を送るためには、お金の知識はもちろん、人生について深く考えていかなければなりません。
高校生はその準備段階です。
参考になれば幸いです。それでは。