中学生で知っておきたい信用創造について

中学生になるとお小遣いのもらえる金額やお金を使う用途も増えてきます。

ノートや教科書を買ったり、部活や塾の会費を払ったり、自分の好きな服やゲームを買ったり・・・。

買いたいものは増えますが、好きなものを好きなだけ買えるわけではありません。たくさんお小遣いをもらおうと思っても親がお金を無限に出してくれるわけでもありません。

では、お金はどこから生まれるのでしょうか。銀行から?会社から?それとも、お父さんの財布から?

お金のもとを辿ることでお金の生まれる仕組みが分かります。今回はお金の生まれる社会の仕組みについて学んでいきましょう。

お金はどこから生まれる?

お金はどこから生まれるのでしょうか?その答えを探るためには、まず自分たちのお金がどこから来るのか探る必要があります。

中学生であれば一般的にお小遣いは親や親戚から貰いますが、親や親戚はどこからお金をもらっているのかというと、そのほとんどは勤め先の会社です。

では、会社はどこからお金をもらっているのでしょうか。

答えは銀行からの融資、政府からの補助金・助成金、取引先の会社からの支払い、そして私たち消費者からの売上です。

そして取引先の会社や私たち消費者も同じく銀行や政府からお金を受け取っていますので、会社のお金の出所は銀行と政府ということになります。

では、銀行や行政機関が無限にお金を生み出せるのかというとそうでもありません。銀行や政府も預金者や納税者なくしてお金を生み出すことができません。

経済活動によって社会の仕組みを成り立たせる国家を資本主義国家と呼びますが、実はこの仕組みを採用している国のお金はほとんど『信用創造』によって生み出されています。

つまり、私たちのお小遣いや会社の売上、銀行預金や税金はほぼ『信用創造』によって生み出されたお金なのです。

では、『信用創造』とはどのような仕組みなのでしょうか?

『信用創造』とは?

さて、『信用創造』について理解するためには、まず銀行の機能を知っておく必要があります。

  1. 貯蓄(預金)・・・個人や企業のお金を預かり、貯蓄して保存する
  2. 貸出(融資)・・・個人や企業に対してお金を貸し出す
  3. 為替(振込)・・・個人や企業の間でお金を流通させる

この3つの機能を果たすのが銀行の役割ですが、この中の②貸出(融資)において『信用創造』の仕組みが用いられます。

銀行がお金を貸し出すことによって、預金額の何倍も大きなお金を生み出すことが出来ます。

信用創造

例えば、上記のように銀行が30人からそれぞれ100万円ずつお金を預かったとします。

銀行はこの3000万円を元手に第三者へ貸出しを行うことが出来るのですが、3000万円の現金をそのまま貸すのではなく、「債権」と呼ばれる手形を発行して3000万円を融資します。

個人が住宅ローンで3000万円の融資を受ける際、個人の信用力(年齢や勤め先の会社の規模、支払い能力、家と土地の担保)によって融資額や支払い金利が決まるわけですが、この時点で30人ぶんの預金していたお金が住宅ローンとして貸し出されるのかというと、そうではありません。

融資された3000万円は長い年月をかけて金利を上乗せして借りた人が銀行へ返済していくことになり、これが銀行の儲けになります。

そしてもともと預金していた30人へ利息として還元されます。

また、融資を受けた3000万円は住宅の購入に使用された時点で、ハウスメーカーや建築会社の売上になりますので、どこかの誰かの懐が潤うことになります。

つまり30人から100万円ずつ預かったお金とは別に、3000万円以上のお金が流通したということになります。

これは銀行や個人の信用力によって発行された債権の記録によって成り立っています。

債権は個人だけでなく、会社や国、銀行に対しても同じようなしくみで発行されますので、『信用創造』=債券の記録によって社会全体のお金が生み出されるわけです。

まとめ

今回は中学生で知っておきたい信用創造について解説しました。大人でも知らない人が多いので、この機会に親子で『信用創造』について深く学んでみると良いかもしれません。

最近ではYouTubeなどでも分かりやすく解説してくれている動画が多数ありますので、そういった動画も活用しながらお金のことについて楽しく学んでみてはいかがでしょうか。

お金の話は人生の話。難しそうだからと言って敬遠せずに、積極的に教養を身につけていきましょう。それでは。

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