中学生になると、「部活動に入ろう」や、「習い事をさせよう」と思うお子様や親御様もたくさんいらっしゃるかと思います。その中で部活動や習い事に必要な道具を揃えたり、自主練習や遠征などで交通費やスポーツドリンクなどの出費が増える時期になります。
また成長するにつれてモノが小さくなってしまって買い替えたりと、お金を使う場面が小学生の時より増えてきますよね。
小学生の時に教えておきたいこととして「ニーズとウォンツ」があります。上記でお伝えしたことは全てニーズとして必要なものを購入しているわけですが、これらは全てお金と引き換えにモノ・サービスを手に入れています。
中学生になってお金を使うことが多くなってくる時期に、お子様ご自身、またはお子様に対する消費活動を振り返りながら、世の中はどのようなことにお金が使われているのかを気付かせてあげることは、お金の教育としてとても大切なことです。
今ではクレジットカードが当たり前になり、電子マネーの登場によりお金とモノ・サービスを交換する方法として選択肢が大幅に広がりました。
また、サブスクリプションサービスの普及で、クレジットカードのみの毎月定額課金も珍しくなくなってきました。
水道光熱費や保険料など毎月かかってくる固定費もクレジットカード払いか口座振替も選べるようになっていますね。
消費活動を振り返りながら、世の中はどのようなことにお金が使われていて、どのような支払い方法があるかを気付かせることは、将来自分の机の上にだらしなくお金が散らばらないようにするためにも大切なことです。
消費活動を振り返る
インフレ・デフレにも関係してきますが、世の中はお金と引き換えにモノ・サービスを購入したり、人件費を支払う代わりに8時間仕事に従事したりと、お金のやり取りで経済が回っています。
親御様が毎月得るお給料で生活できているのも、経済が回っているからですね。
そして生活するためには様々な消費があります。
- 住居費
- 食費
- 水道光熱費
- 医療費
- 通信費
- 保険
- etc…
など、もっと細かくすればたくさんありますが、お子様が必要とするモノやサービスの購入も大きな出費になります。
全てになると難しいかもしれませんが、お子様が部活動や習い事で必要となるモノの購入の際、誰がどのように作っていて売れたお金はどこへ行くのか、購入の際の支払い方法は現金払いなのかクレジットカードなのか電子マネーなのか、なぜその支払い方法を選んだのか、
などを教えてあげると、お子様は経済活動の一部を知ることができます。
また、スーパーに行くとキャベツが異様に高くなってたりする時がありますが、これは供給より需要が大きいからですね。その年の気候によって豊作不作がありますが、不作の場合は需要がある中供給が少ないのでキャベツの値段が高くなります。
「今年はキャベツが少ないから高いね〜。」
などとボソッと言うだけでも、「少なくなると高くなるの?」と、興味を持ちます。
このように、「ただモノやサービスを買う」ではなく、身近なところから売り買いによって行われている経済活動がどのようなものなのかを知ることは、子供のうちに知っておくのと大人になってから知るのとでは、大きな差が生まれる結果となるので大事なことです。
支払い方法の多様化
近年、電子マネーの普及により、消費者が支払い方法の選択をより自由にできるようになりました。
ポイント還元や支払いの手軽さ、最近ではコロナ禍により非接触の決済手段として一気に普及しました。
交通系や流通系などありますが、例えば「PayPay」だとポイント還元キャンペーンが多いのが特徴ですし、送金や割り勘に便利な「LINE Pay」、利用カードが楽天カードなら「楽天ペイ」が良いでしょう。
他にも「Amazon Pay」や「メルペイ」などもありますね。頻繁に使うサービスに合わせて電子マネーも使い分けると、効率よくポイントを貯めることができます。
一方で、クレジットカードも電子マネーも、現金とは違い直接目に見えないお金です。
それゆえにクレジットカードを使い過ぎてしまったり、「毎月分割で支払えるからお得♪」とリボ払いを選択してしまったら、地獄の始まりです。
そしてクレジットカードは、一度カード会社に立て替えてもらっている状態なので、そのお金を入金しておかないとカードが使えなくなってしまいます。
電子マネーやクレジットカードは便利な面の一方、デメリットもありますので、大人になってから地獄を見ないよう子供の頃からしっかりと教えていくことがとても重要です。
クレジットカードも電子マネーもたくさんの種類がありますが、あれもこれもという状態だと管理が難しくなってしまいますので、毎月の支払い方法を見直して上手にお得に活用していくことを、お子様と一緒に考えてみてください。
まとめ
消費活動を振り返ることは、日常生活において中々ないかもしれません。
ですが、あえて振り返ってみることで思わぬ気づきもありますし、お子様と一緒に振り返りをすることで家庭内で金融教育ができるようになります。
今後も私たちが思いもよらない決済方法が登場するかもしれませんし、時代の変化に柔軟に対応していくことは家系の繁栄にも繋がっていきます。
家庭内で経済活動をしているご家庭もあるので、家庭内企業はお金の教育として面白い試みだと思います。
それでは。