大人になってからお金に困って欲しくない….子どもを持つ親であれば、おそらく皆さん思ってることだと思います。
欲しいものがあればとりあえず買う。なんてことを続けていれば支出が膨らみ、収支のバランスが崩れて家計が破綻してしまう可能性もありますよね。
そうならないためにも、子どもの頃から健全な金銭感覚を養う必要があります。その上でキーワードとなるのが「ニーズ」と「ウォンツ」です。
この記事では、小学生の子どもに教えたい「ニーズ」と「ウォンツ」の違いについてお伝えしていきます。
「ニーズ」と「ウォンツ」
お金を使って何かを買うとき、必要となる考え方が「ニーズ」と「ウォンツ」です。
お盆に田舎に帰ったときにはお爺ちゃんお婆ちゃんからお小遣いをもらったり、夏休みになると友達と遊びに行ってジュースやアイスクリームをお小遣いで買う機会も増えるでしょう。
小学生では主にもらったお小遣いから使ったり貯めたりしてお金に触れる機会が増えます。
そのときに「必要なもの(ニーズ)」なのか「欲しいもの(ウォンツ)」をしっかり教えていくことで大人になっても困らない金銭感覚を養うことに繋がります。
ニーズ(必要なもの)
ニーズ(Needs)は文字通り、必要なもの・こと、要求を表します。必要なものですので、「なければ困るもの」を指します。
日常生活を送る上で「なければ困るもの」は何でしょうか。
ご飯は食べなければいけないのでニーズですね。その他生活必需品だったり、仕事に必要なパソコンやスーツなどの仕事着などもそうです。その他冷蔵庫やエアコンもニーズになるでしょう。
ニーズは「なくても困らないけど欲しいもの」ではなく、「なければ困る必要なもの」なので購入するお金が必要です。
好奇心旺盛な子どもは、なんでも欲しがります。買い物に行ったときも駄々をこねることもあるでしょう。
そんなときはチャンスだと思って必要が必要ではないかを教えることによって、上手にお金を使うための教育に繋がります。
もし子どもにとって「ニーズ(必要なもの)」であれば、相談をした上で買うようにしましょう。
ウォンツ(欲しいもの)
ニーズとは反対に、ウォンツ(Wants)は欲しいもの・ことを表します。必要ではなく、なくても困らないけど欲しいもの・嬉しいものを指します。
日常生活を送る上では、いろんな「これ欲しい!」という場面に出くわすでしょう。おもちゃやお菓子、テレビゲームなど欲しいものを挙げればキリがありませんね。
子どもが「これ欲しい!」と言ったものを親が買い与え続けると、その子どもは将来どうなるでしょうか?言えば買ってもらえるのが当たり前になり、浪費が激しくお金に困ることは容易に想像がつきます。
一方で欲しいものが一向に手に入らず、我慢をさせ続けるのもよくありません。
大事なのは必要なものか欲しいものかを考え理解させることですので、欲しいものはお小遣いからやりくりするよう教えていくことが大切です。
お小遣いの中からお金を上手にやりくりして、その結果欲しいものが手に入ったという経験が、大人になってからの金銭感覚に大きく影響していきますので、日常生活において必要なものなのか欲しいものなのかを区別し、欲しいものはお小遣いで買うということを教えていきましょう。
まとめ
以上、ニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)についてでした。
欲しいものがニーズかウォンツどちらかを考える習慣ができると、「お小遣いで足りるだろうか」と考えるようになり、節約や貯金にも繋がります。
欲しいものはお小遣いの範疇でやりくりするようになるので、「やっぱり必要じゃないからこのお金は貯めよう」という意識にもなります。
また、必要なもの(ニーズ)は親が買うことになりますが、必要なものでも鉛筆や消しゴムなど最後まで使い切らず無くしやすいものは、それを買うお金はどこから出てきているのかという経済活動を教えるキッカケにもなります。
「ニーズとウォンツ」はお金を上手に使うための、いわば魔法の言葉でもありますので、日常生活で子どもと一緒に考えていく習慣をつけていくことが大事ですね。
それでは。